ハム中田に復調気配 打撃コーチが諭した“脱大谷”のススメ
日本ハムの中田翔(27)が、31日の楽天戦で4戦連続適時打と活躍。チームは負けるも、首位ソフトバンクも敗れたことでゲーム差は0.5と変わらずのままだが、眠れる4番に復調の気配アリ、だ。
中田は31日現在、91打点とパのトップを走っているが、打率.251、得点圏打率も.268と本当に1点が欲しいここぞという場面で1本が出なかった。それがここ5試合に限れば、20打数8安打、3本塁打、5打点だ。
城石打撃コーチは「粘りが出てきた」と、こう続ける。
「以前は『ボールを引っ張ってやろう』という意識が強すぎた。結果的に引っ張るのは構いませんが、最初からそれだと力んでしまうし、ボールの見極めも早くなる。だから、三塁ゴロやポップフライが多かった。でも、今は無理やり引っ張り込む感じがない。打つポイントもいい。西武との前のカードではセンターから右方向中心に打っていましたからね」
中田を強引な引っ張りに走らせていたのは、3番を打つ大谷の打撃だろう。投手と兼業ながら、打率.332、53打点、20本塁打。得点圏打率も.289と中田より高い数字を残している。中田以上の飛距離を誇り、打撃練習では軽々とドーム球場の外野の看板にブチ当てる。520打席の中田に比べて200以上少ない306打席にもかかわらず、先に20号を打っている。