10戦9敗でBクラス転落危機 巨人の“逆メークドラマ”あるか
巨人が最下位の中日に東京ドームで3タテを食らい、4連敗を喫した。
4日は七回まで無失点だった先発のマイコラスが、3点リードの八回に捕まった。村田の失策から2点を失い、走者2人を残して降板。代わったマシソンが逆転され、4失点で敗戦投手に。昨季から続いた自身の連勝は14でストップした。高橋監督は「(続投は)まだいけると判断したが……」と首をひねった。中日先発の高卒新人・小笠原にはプロ初勝利を献上した。
九回には沢村の暴投で失点するなど、この3連戦はミスのオンパレードだった。2日は捕手の小林誠が走者にタッチをしないボーンヘッド。3日は大竹の投ゴロ悪送球で敗れた。連日“草野球”のようなミスが繰り返され、ここ10試合は1勝9敗。広島にマジックが点灯して以来、9失策の体たらくに高橋監督は「何かを変えたら勝てるという問題ではない。今まで通りやることしか考えていない」と語気を強めた。
毎年優勝争いをする巨人にはリーグ優勝を重視する風潮がある。ある選手は「2位や3位で出るCSは気乗りがしないのが本音。仮にシーズン3位でCSを勝ち抜いて日本シリーズ進出が決まっても心底喜べない」と漏らしたことがある。優勝が遠のいた時点でジ・エンド、目標を失ったというのだ。