東京五輪に向けスポーツ界はもう“バブル”に突入している
スポーツ界は右も左もお祭り気分というムードで、「リオのメダリストはテレビのバラエティー番組にも引っ張りだこで、そのギャラは1回30万円前後が相場。努力と結果の対価とはいえ、笑いが止まらないでしょうね」(前出の代理店関係者)
スポーツバブルといえば、鼻息が荒いのは日本オリンピック委員会(JOC)選手強化本部長で、リオ五輪日本選手団の団長だった橋本聖子氏(51)だ。東京五輪で金メダル3位(20~33個)以内が目標と公言し、選手強化費の増額について、国民に理解を求めている。
■日本版NCAAの創設の狙い
とはいっても、すでに今年度のスポーツ関連予算は過去最高の324億円。そのうち、約44%の143億円がリオと東京五輪の強化費だ。橋本氏は、スポーツ関連予算を18年度には1000億円にしたいという。文科省全体の予算が減少するなかで、今年度はスポーツ関連予算だけが増加した。
それでも五輪強化の財源が税金だけでは限界がある、と国や関係団体はあらゆる金集めを模索している。そのひとつが、先月文科省が中間とりまとめ案を公表した「大学スポーツの振興に関する検討会議」だ。