準Vタカマツが課題露呈…海外若手の速攻勝負に苦戦必至
今季の王者を決めるスーパーシリーズ・ファイナル(ドバイ)で準優勝に終わったバドミントン女子ダブルスの高橋礼華(26)、松友美佐紀(24)組が19日に帰国した。
18日の決勝では中国の陳清晨、賈一凡組(ともに19歳)の勢いとスピードに圧倒され、フルセットまで粘ったが敗退。14年以来2年ぶり2度目の優勝はならなかった。
空港で会見した松友は「久しぶりの完敗だったが、まだまだ強くなれるということ。2人で圧倒的な存在になりたい」と来季を見据えたが、来季は今季以上に金メダリストへのマークが厳しくなりそうだ。
五輪翌年は各国とも、20年東京五輪を見据えてナショナルチームのメンバーの若返りを図る可能性もある。若手を強化するため、1年でも早くスーパーシリーズなどの国際試合で経験を積ませるのだ。
高橋、松友はコンビネーションやテクニックでは一日の長があるとはいえ、各国の新鋭相手に苦戦を強いられかねない。例えば、今回の中国ペアのようにスピードを生かした速攻勝負を仕掛けられると、相手の勢いに押され、自分たちのプレーが満足にさせてもらえない。これまで何度も対戦してきた海外のライバルならともかく、新たに国際舞台に登場するペアは情報が少なく、対戦データもない。各国ペアの分析が遅れれば、高橋、松友でも楽な戦いはできない。来季のスーパーシリーズでは若手ペアに痛い星を落とす可能性もある。