タカマツペアのバド年間王者を阻むファイナルのジンクス
リオ五輪金メダルに続く2つ目の栄誉に期待がかかるのがバドミントン女子ダブルスの高橋礼華(26)、松友美佐紀(24)のタカマツペア。
3日の全日本総合選手権女子ダブルス準決勝では、福島由紀(23)廣田彩花(22)組=ともに再春館製薬=を2―1で破り2年連続で決勝進出を決めた。
タカマツペアはこの大会後、スーパーシリーズ年間上位8組とリオ五輪金メダリストがシーズン王者を争う「スーパーシリーズ・ファイナル」(14日開幕=ドバイ)に出場し、日本勢として初優勝を果たした14年以来、2度目の頂点を目指す。
が、ファイナル覇者に贈られるシャトル形のトロフィーを目指すタカマツペアには、ある「ジンクス」が立ちはだかる。このファイナルは08年に始まり、今年で9回目を迎えるが、かつて五輪の金メダリストが制したことは皆無なのだ。
長らく五輪のバドミントン界を席巻し続けた中国の金メダリストですら、ファイナルの舞台では涙をのんできた。中国は選手層が厚く、五輪とスーパーシリーズに出場するペアを分けた年もあったとはいえ、08年にはファイナルに駒を進めながらも、決勝でタイのペアに屈するなど、金メダリストはことごとく優勝とは縁がない。