18年オフ移籍がもう…西武・雄星“メジャー争奪戦”勃発
「問題は故障が多いことです。1年目に左肩を痛め、その後も左肘、右脇腹、背中などを故障、年間通じて働いた経験がありませんからね。今後2年間は、故障の原因や再発の危険性も含めてじっくりと見極め、周辺を探っていく必要があると思います」
■どの球団にもチャンスが
別のナ・リーグ球団のスカウトはこんな見方をしている。
「18年オフには、米球界で大物がFAになるのです。サイ・ヤング賞を3回受賞したドジャースのエース左腕・カーショウ(28)が契約を見直せる権利を持っているうえ、野手では15年に本塁打王とMVPを獲得したナショナルズのハーパー(24)がFA市場に出ます。金満球団は続々とFAになる大物を追い掛けるだけに、それ以外の球団にも、菊池クラスの投手を獲得するチャンスが出てくるのです。いまのポスティングシステムは、いわば移籍金付きFAのようなものです。選手は自分が希望する球団に行けるシステムだけに、カネ以外の部分、つまり人脈やコネが決め手になるケースも出てきます。それだけに、かなり多くの球団がパイプづくり、あるいはパイプの強化に血眼になると思いますよ」
菊池をめぐる水面下の争奪戦は今後、ますますヒートアップするというのだ。