薬物選手再評価とトランプ発言…24年ロス五輪に漂う暗雲
24年の開催地選定を巡っては、ドナルド・トランプ大統領の「イスラム教徒や不法移民を排斥する」との主張をICO委員が問題視しているという。昨年のリオ五輪では、トーマス・バッハIOC会長の指示のもと、初めて「難民選手団」を結成して、政治や人種、宗教による差別撤廃を訴えたばかりだ。ドーピング問題、大統領の差別発言は、IOC委員の心証を害し、開催地選定の失点につながりかねない。
これまでロサンゼルスは市民の高い支持率、既存施設の活用など、開催計画が評価され、パリやローマ、ブダペストを抑えて招致レースでリードしていたといわれる。
24年の開催地が決まる9月のIOC総会(ペルー・リマ)では、ロサンゼルスは惨敗に終わるかもしれない。