“薬物まみれ”ボンズ&クレメンス 殿堂落選もなぜ票伸びた
米球界はいつからクスリに寛容になったのか。
米国野球殿堂は18日(日本時間19日)、今年の殿堂入り選手を発表した。
アストロズ一筋で通算449本塁打のジェフ・バグウェル(48)、エクスポズなどで首位打者1度、盗塁王4度のティム・レインズ(57)、レンジャーズなどで強肩強打の捕手としてならしたイバン・ロドリゲス(45)の3人が選出された。
落選したが、現役時代にドーピング疑惑が問題視されてきた歴代1位.762本塁打のバリー・ボンズ(52)、通算354勝のロジャー・クレメンス(54)も支持を集めた。得票率はクレメンス54.1%(昨年45.2%)、ボンズが53.8%(同44.3%)で揃って票を伸ばした。
これまでドーピングに手を染めた選手は引退してからも厳しい視線にさらされてきた。薬物を使用した選手の記録は注釈付きで扱う案が浮上したことも。中には現役時代の実績を否定され、殿堂入りを逃した選手もいる。
98年に当時のシーズン最多本塁打を記録(70本)したマーク・マグワイア(53)は殿堂入り資格を得てから10年が経過したため昨年、資格を喪失した。