ホーバスHCブチ上げ 女子バスケは“肉弾戦”で世界一奪う
「東京五輪の決勝で米国と対戦して金メダルを取る」――。
23日、日本バスケットボール協会は新強化体制を発表。女子の日本代表新監督(ヘッドコーチ=HC)にトム・ホーバス氏(49=米国)が就任すると発表。ホーバスHCは、リオでの8位を大きく上回る「世界一」を目標に掲げた。
現役時代は日本リーグのトヨタ自動車などでプレー経験があり、女子の日本代表でも長らくアシスタントコーチを務めた。日本の弱点として「コンタクト(接触)プレーの少なさ」を指摘した。
海外の強豪はリオ五輪金の米国を筆頭に、上背がある上にコンタクトプレーが巧み。もちろんバスケではラグビーのようなタックルなどは反則だが、それでも海外勢はゴール前では上半身で相手の動きを止めるなど、体を張った位置取りで常にシュートチャンスをうかがう。それに対し、「日本は逃げているプレーが多い。リバウンドでも、しつこく取りに行かないと負ける」とホーバスHCはいう。
今季終了(2月)まで指揮を執るJX-ENEOSサンフラワーズではコンタクトプレーを重視。身長差を補うため、これまでやらなかったウエートトレーニングも日々の練習に取り入れたという。
「どこに体をぶつけて、どう入るかなどの技術も必要だが、代表選手には、まずウエートトレーニングをやってもらう」(ホーバスHC)。初陣は7月のアジアカップ(インド・バンガロール)だ。