WBCカヤの外も…日ハム大谷の「逆方向意識」はケガの功名
ヒットになる確率も、本塁打と同様だ。
昨季、左方向に飛んだ打球は69本。そのうち24本がヒットで、打率は3割を軽く超えている。中堅方向も54本中、25安打と高打率だ。
もともと、大谷は広角にヒットを打てる打者。左方向への意識は、ケガをした右足首の状態を考慮していることもあるのだろうが、それで広角打法に磨きがかかるならば言うことはない。
「内角を投げて流し打ちを封じればいいかといえば、それができる投手が何人いるか。制球もそうだが、多くの投手陣は大谷に『投手仲間』の意識がある。昨季、内角攻めが少なかったのも、それが理由といわれている」(前出のOB)
大谷にとって、ケガの功名となりそうだ。