平昌V最有力 小平を追う海外強豪“1000分の1ミリ差”の戦い
女子のエースの勢いが止まらない。
スピードスケートの世界スプリント選手権で総合優勝を果たした小平奈緒(30)。日本勢の女子では史上初、男子も合わせれば2度(83、87年)優勝した黒岩彰に次ぐ2人目の快挙である。
今季の小平はW杯500メートルで6勝をマークし、世界距離別選手権(9日~12日=韓国・江陵)の500メートルも日本女子初優勝。来年2月の平昌五輪金メダルの最有力候補に挙がっている。
今季の小平はスタートダッシュや位置取り、コーナリングの巧みさなどが好結果につながっているが、安定した足元も好調要因のひとつだ。
小平は今季から、スケートシューズを本場オランダのメーカーで新調。オフの間に改良を重ねて開幕に間に合わせた。スピードスケートで勝敗を大きく左右するとされる刃(ブレード)が自身の滑りにピッタリと合い、安定した滑りを生み出しているという。
小平は「今回、いい形で締めくくれたのは、五輪につながってくる」と手応えを口にしたが、油断は大敵だ。