キューバ戦で“一発病”再発…菅野の課題を門倉健氏が分析
菅野は痛恨の一発を浴びるケースがよくある。前回登板の豪州戦でも被弾。昨季の被本塁打は12本。打たれた試合では4敗を喫した。防御率のタイトルを取っても、9勝6敗と2ケタ勝利に届かなかった一因になった。15年の「プレミア12」でも米国戦とメキシコ戦でそれぞれ打たれている。
1年前、菅野は「相手を圧倒する投球がしたい」と指先を重点的に鍛えた。「指の掛かりは直球のスピンにつながっていく」と話していたが、スピンが利いた球は、なかなか芯で捉えられない半面、当てられたら飛ぶともいわれる。
「確かにきれいなスピンが利いていると打球が飛ぶ傾向はあります。いずれにせよ、今日の内容は敗戦投手。負けなかったのが救いですが、配球も含めて修正しないと、次はさらに厳しい戦いになります」(門倉氏)
勝ち進んだ場合、次回の登板は一発勝負の準決勝か決勝の先発が予想される。信頼していたエースの乱調。先発ローテの再考も含め、勝ってなお、小久保監督の頭痛の種が増えた格好だ。