松山や池田が欠場…日本プロの“最強決定戦”は看板倒れ
【日本プロゴルフ選手権 初日】
プロゴルファーが欲しい国内タイトルは日本オープンと日本プロだといわれている。初日は、この2大会に2度ずつ優勝している谷口徹(49)が8アンダーでトップに立った。
1926年に始まった今大会は、日本最古の歴史と伝統を誇り、数々のドラマを生んできた。が、それも役者が揃ってこそだ。米ツアーが主戦場の松山英樹の不在は仕方ないにしても、今年は、昨年賞金王の池田勇太も米ツアーにスポット参戦で欠場。昨年の賞金2位で今大会を制した谷原秀人も首痛で出ていない。最強プロを決める大会というのは看板倒れだ。
1970年にプロデビューした尾崎将司が初優勝したのは71年の今大会だが、その尾崎を1打差で振り切った94年の合田洋も印象的だった。最終日18番(パー4)の第2打をグリーン手前のバンカーへ。バンカーからパターで寄せてパーをセーブ。タイトルを手にして涙したシーンは、日本プロになると多くのファンの脳裏に蘇る。それも当時、憎らしいほど強い尾崎という役者がいたからだ。
今年は米ツアーのプレーヤーズ選手権と同時開催。ファンの興味が海の向こうの「第5のメジャー」にあるのは仕方がないことだ。