楽天・松井裕が語った パ首位16Sの陰にWBCでの“気づき”
22日、NPB(日本野球機構)が「オールスターゲーム2017」のファン投票結果を中間発表。パ・リーグの最多得票は、抑え投手部門の松井裕樹(21=楽天)で3万6801票だった。
首位をキープする楽天の守護神で、現在リーグトップの16セーブ。昨季は球団初の2年連続30セーブをマークし、球界を代表するストッパーになりつつある。
松井裕といえば、今年3月のWBCに日本代表最年少で出場。予選ラウンド3試合にいずれも4番手で登板し、すべて無失点。帰国後も順調にセーブを重ねている。
日本代表のメンバーであるソフトバンクの千賀滉大(24)は、5勝しながら16日に背中の異常を訴えて緊急降板。ロッテの石川歩(29)はいまだ未勝利で、中日の岡田俊哉(25)は防御率5.14と不調で15日に二軍落ちした。
WBCの「後遺症」に苦しむ投手が多い中、松井裕に好調の理由を聞くと、その「WBC」が大きな要因だとこう言った。
「WBCメンバーに選ばれて、いつもより早い段階で調整に入れた。あと、チームでは『絶対に九回に投げる』と決まっていたけど、WBCの場合はいつ自分の出番が来るか分からない。去年までは準備のルーティンをガチガチに決めてやっていたけど、WBCでは決まったときに決まった準備ができない状況が続いた。それでも抑えられたので、『別に無理にやらなくてもいいんだ』と自然に思えてやめたんです」