ブーイングにも動じず2勝目 楽天・岸の類いまれな集中力

公開日: 更新日:

 楽天の岸(32)がまだ、東北学院大のエースだったときの話だ。

 2006年、米国で行われた日米大学野球の初戦と最終戦に先発した岸の試合前の投球練習に、あるスカウトは仰天した。1球投げるごとにグラウンドの練習を見たり、スカウトの視線を気にする投手がいる中、一心不乱に捕手のミットを目掛けて投げ続けていたからだ。

 その岸が7日、敵地で古巣の西武相手に7回を2失点に抑えて今季2勝目。左翼席の西武応援団の激しいブーイングを気にするどころか、「やりがいがあった」というのも、類いまれな集中力があればこそか。両リーグを通じて20勝一番乗りに貢献し、「あれだけのブーイングの中でよく粘った」と梨田監督も手放しの褒めようだった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…