「川相3軍監督を1軍に」11連敗の巨人へOB広岡氏が打開策

公開日: 更新日:

 一方で、補強に頼るばかりでドラフトで獲得した選手をどう育成してチームを強くするかということをやっていない。楽をしてチームを強くしようとしても、獲得した選手が働かなければこうなるのです。

 たとえば(08年ドラフト1位)大田泰示が昨オフ、トレードで日本ハムに移籍し、芽が出始めました。彼は背丈(188センチ)があって肩も強い。これはいい選手になると思ったものですが、巨人は育てきることができませんでした。

 指導者に問題があると言うしかありません。「こうやって足を上げて打て」などと理屈ばかりを言う。「やらせてます」と言うかもしれませんが、頭でわかっているというレベルでは本当に理解しているうちには入らない。練習を重ね、無意識に体が動くというレベルまで到達して初めてプロと言えるのです。

■村田HCに電話し「もっと言え」

 ヤクルト監督時代(76~79年)、当時の松園オーナーから「縁があって取ったドラフトの選手を一人前にしてくれ」と言われました。優勝するまで代行監督時代を含めて3年かかりましたが、選手それぞれ成長が早いか遅いかという違いはあれど、正しいことをやったらうまくなる、人は育つと信じています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動