ライバル不在 横綱白鵬39度目Vで“モンゴル時代”再び到来

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 日本人の上位力士たちがこれでは白鵬が調子に乗るのも無理はない。今後は、かつてのようなモンゴル勢による賜杯のたらい回しすら現実味を帯びてくる。

■いつものパターンで日馬富士を撃破

 この日の結びの一番、白鵬―日馬富士戦がまさにそうだ。この組み合わせ、白鵬が勝つ時は決まったパターンがある。両者ともに立ち合いで張り差しやかち上げといった打撃技は使わず、がっぷり四つに組む。その後は土俵中央で一進一退の長い攻防が続き、日馬富士に苦戦しながらも白鵬が勝利する――そんないつもの展開が、判で押したように繰り広げられた。

 白鵬は日馬富士に対し、通算36勝21敗。ともに横綱になってからは14勝8敗と、それほど一方的な差はないように見える。問題は数字の中身だ。

 この8敗中、白鵬が日馬富士に敗れて賜杯を手にしたのは、たったの1回だけ。残り7回は、すでに優勝争いから脱落し、日馬富士か他の力士に栄冠を譲るという展開。つまり、白鵬が日馬富士に負ける時は自身が優勝に絡んでいない時なのだ。

 2013年7月場所千秋楽は唯一、日馬富士に負けて優勝したが、実はこの場所は13日目に白鵬のVが決まっていた。千秋楽で勝とうが負けようが、結果は変わらなかったというわけだ。

 ライバルの稀勢の里も当面は要休養。白鵬の高笑いが聞こえてきそうだ。

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