小関が銀、渡辺が銅 史上初W表彰台で日本の“お家芸”復権
日本のお家芸種目が復権である。
水泳の世界選手権(ブダペスト)は28日、競泳男子200メートル平泳ぎ決勝を行い、小関也朱篤(25)が2分7秒29で銀メダル、渡辺一平(20)が2分7秒47で銅メダルを獲得した。同種目の日本勢では11年中国・上海大会2位の北島康介以来のメダル。日本勢が世界選手権で同時に表彰台に立つのは、全種目を通じて史上初めてのことだ。
実力者が揃った決勝のレースで最初に飛びだしたのは小関だった。100メートルを1分1秒19のトップで折り返した。今大会は50メートルの予選(27秒21)、準決勝(27秒17)では日本新を連発。メダルには届かなかったものの、調子の良さをアピールした。後半に入ってもテンポを乱すことなく安定した泳ぎを披露。追い上げてきたチュプコフ、渡辺と三つ巴の争いを繰り広げ、最後はチュプコフにかわされたが粘りを見せた。
平泳ぎで長らく君臨してきた北島の引退後は世界で結果を残す選手が現れず、弱点種目の一つに転落した。選手層の薄さも指摘され、20年東京五輪に向けて最重点課題とされた。