夏の甲子園 HR量産の裏に清宮幸太郎と“飛ぶボール疑惑”
■「やり過ぎや。そのうちバレるぞ」
そんな見方とはまったく違った反応を見せたのは、実際に甲子園で試合をした学校の首脳だった。今大会に出場したある強豪校の監督は、去る13日に天理(奈良)の神野が打った本塁打を見てクビをひねりながらこう言った。
「今回はあまりにもボールが飛び過ぎている。こすっただけの打球が(スタンドに)入るなんてあり得ない。○○○(ボールのメーカー名)はやり過ぎや。あれはそのうちバレるぞ」
一体、何が「やり過ぎ」で、何が「バレる」のか。この学校の関係者はこう解説する。
「主催者は早実の清宮幸太郎が出場すると見込んで、反発力の強いボールを使っているというのです。清宮が甲子園で本塁打を量産すれば、大会が盛り上がりますからね。もっとも、反発力を高くしたはいいが、肝心の清宮本人は甲子園にいない。結果として、長距離バッターではない選手までホームランを打つことになり、これだけ一発が量産されているのでしょう。普段練習しているボールよりも跳ねやすいので、イレギュラーバウンドの処理に苦労する選手もいます」