体調不良で先発回避…巨人菅野にまたもや“鬼門の8月”
エースがチームの反攻ムードに水を差してしまった。25日の試合で阪神に逆転勝ちして勝率5割に戻したものの、菅野智之(27)にアクシデントが発生。予定されていた26日の先発を回避することになったのだ。
鹿取GMによれば、先発回避の理由は体調不良で、登録抹消はしないとのことだが、またか……と嘆息する巨人ファンも多いだろう。
防御率1.87、13勝でリーグの2冠をキープする絶対的エースも、8月だけは鬼門である。昨年も左足の親指を痛めて登録抹消。14年には右手中指の腱炎症と腰痛で1カ月も戦線離脱した。その影響もあって、ポストシーズンも登板ゼロ。チームはCS第2ステージで阪神に4連敗を食らい、日本シリーズ進出を逃した。
菅野は、入団1年目の8月に2勝2敗、防御率5.16と打ち込まれて以来、そもそも8月の成績が良くない。昨年までの4年間で通算44勝28敗、防御率2.34の成績を残しながら、8月に限れば5勝6敗、防御率3.83と急落するのだ。
今年は3月のWBCで日本代表エースとしてフル回転。シーズンでは、13連敗を喫するなどチームの低迷もあって負担が増大し、7月の広島戦では中4日での先発もこなした。チーム内で、「例年以上に疲労がたまっているのは間違いない。苦手の夏場が心配」という声が出ていた矢先の先発回避である。
体調不良とされる今回のアクシデントが大したことがなくても、夏の菅野に過度の期待は禁物か。