なぜ同組に 松山が70歳ジャンボ尾崎と「競演」の深謀遠慮
不思議に思ったファンは少なくないだろう。
16日に開幕する男子ゴルフのダンロップフェニックス(宮崎・フェニックスCC)に、主催者スポンサー契約を結ぶ松山英樹(25)が2年ぶりに参戦。当然、今季国内ツアー初登場の看板選手は、昨年覇者で今年の全米オープン優勝のB・ケプカ(27)に、もっか国内賞金レーストップを走る小平智(28)と同組で回るだろうと、ゴルフファンなら誰もが考える。
ところが、予選ラウンド2日間で松山とプレーするのは、宮里優作(37)と尾崎将司(70)の2人と発表された。今季3勝で賞金ランク2位の宮里はまだしも、今季12試合で予選通過はゼロ、棄権5回の尾崎は松山の足手まといになるだけだ。
今大会は、れっきとした国内ツアーであり、年末年始に放映されるバラエティー番組ではない。クラブを杖代わりにフェアウエーを歩くご老体を、今や世界のトッププレーヤーに成長した松山と同組にしたのはどういうわけか。
ある大会関係者がこういう。
「この大会は、松山の契約先でもあるダンロップスポーツとコース(フェニックス・シーガイア・リゾート)、それにテレビ中継を担当する毎日放送が主催している。米ツアーを主戦場とする松山は、国内トーナメントに出てくるのは非常にまれ。満身創痍のジャンボ(尾崎)も、今季限りで引退の噂もある。同じ大会で顔を合わせることはこれが最後になるかもしれないということで、主催者が配慮したのです。ジャンボはこの大会を94年から3連覇して大いに盛り上げてくれた。そういうことも関係していると思います」