横審激怒 貴乃花親方の“妨害”で日馬富士の処分決められず
協会は再三にわたって被害者である貴ノ岩への聴取を要請しているが、師匠である貴乃花親方が拒否。貴ノ岩が元小結の旭鷲山と電話で話したことは認めながら、協会側には「体調不良だから」「あなた方には協力できない」と会わせようとすらしない。
北村委員長は会見でこうも言った。
「貴乃花の話題も(定例会の席上で)出ました。あくまで我々の個人としての意見ですが、『貴乃花の姿勢に納得できない』『不可解だ』と。その結果、弟子の貴ノ岩がどういう状況にあるのかすらもわからない。『貴乃花は理事という立場で、協会全体が進めようとしていることをぶち壊そうとしているのではないか』という疑念も出た。親方の意思と関取(貴ノ岩)の意思は一致しているのだろうか。親方が成り行きを決めていいのか……これも席上で出た意見です」
貴乃花親方への怨嗟の声で満ち満ちていたという横審。関係者によれば、「この日の定例会は1時間以上も行われた。これは通常の3倍の長さです。みな、貴乃花親方への不満を口々に話し、中には声を荒らげて、非協力的な態度を非難する委員もいた。会合後には恒例の食事会を料亭で開くのが常ですが、そんな雰囲気じゃないと中止になったほどです」という。横審としては、暴力事件を起こした日馬富士を処分すべき立場にある。それが貴乃花親方の“妨害”で結論すら出せないとあっては、怒りも当然だろう。