マウンド上で意識もうろう…西から東への移動は四苦八苦
移動中の過ごし方は選手によってマチマチ。僕は寝るか、DVDで映画を見たり、携帯型ゲーム機で野球をしたりしていました。ゲームは次の対戦相手を思い浮かべて、イメージトレーニングにもなります。機内後方に集まってトランプゲームをしている選手もいました。
疲れているのに寝付けないこともあります。試合後に移動する際は、選手によっては興奮が冷めず、気分が高ぶって眠りたくても眠れないのです。睡眠を取らなければ、翌日の試合に差し支えるため、チームドクターから処方された睡眠薬を服用する選手もいました。
当時、チームの主砲だったオルティスも若い頃は移動に苦労したそうで「メジャーではこれをクリアできなければ、1シーズンもたないぞ」とアドバイスされたのを覚えています。
オルティスはチームのボス的存在で、それは移動中やクラブハウスでも変わりませんでした。
(つづく)