暁星国際監督セクハラ報道に異論 部員のひとりが「誤解」
ショックのあまり、大学受験を断念したというこの部員が続ける。
「あの時、ボクはどこの取材も受けていません。誰かが『ボクがこう言っていた』みたいな適当なことを言って、それが報じられた。監督が布団に入ってきたという報道がありましたが、それは自習中などの見回りや点呼の時で、『進路やテストは大丈夫か?』といった話をした流れなんです。部屋が細長い造りで、座るならベッドしかない。添い寝なんてしていません。監督が部屋に入ってきたら直立不動。常にドアは開いていますし、密室でもありません」
■「辞めないで」1000人が嘆願書に署名
問題が浮上した際、「辞めさせないで欲しい」という嘆願書に野球部関係者を中心とした1000人の署名が集まったという。音頭を取った同校野球部の父母会長を務める守谷久雄氏がこう証言する。
「署名は2、3日で集まりました。監督の人柄が表れています。本当にそんな人なら、こんなに署名が集まりますか? 監督は就任以来、グラウンドと寮でどうメリハリをつけて選手と付き合うか。グラウンドでひとりを怒った後に、その選手が腐らないよう、どうフォローするか。選手の中にどう入っていくか、悩まれたそうです。部員が100人もいる強豪校じゃありません。兄と弟のような関係を築くための手段がスキンシップだったんです。事実を明らかにしたいですよね」
嘆願書は先月の理事会で学校側に提出された。同校は日本ハムなどで活躍した小笠原道大(現中日二軍監督)ら複数のプロ野球選手を輩出。監督は2015年4月に就任し、昨夏の千葉県大会ではベスト16に進出した。