FA市場は買い控え傾向 大型契約こだわるダルは“大損”心配
ダルビッシュ有(31=ドジャースからFA)の争奪戦から、レンジャーズに続いてブルワーズも撤退したという。「ミルウォーキー・ジャーナルセンチネル」(電子版)が報じたもの。
報道によれば、ダル・サイドは平均約27億5000万円の6~7年の大型契約を要求しているという。
米球界のFA市場は停滞している。大物代理人のひとりは、ダルやアリエッタ(31=カブスからFA)らトップクラスの投手の去就すら決まらない現状に業を煮やしているものの、今回のFA市場は不作を通り越して近年まれにみる凶作。
今年の18年オフにはサイ・ヤング賞3回の左腕カーショー(29=ドジャース)、15年の本塁打王のハーパー(25=ナショナルズ)といったスーパースターたちが続々、FAになる可能性がある。彼らを本気で獲得しようともくろむ金満球団が、前年の投資を控えるのはある意味、当然だ。
年平均27億5000万円の6~7年契約といえば、メジャーの中でもトップクラス。選手としての価値を正当に評価してもらいたいという気持ちは分かるが、粘りに粘った末、買いたたかれるなんてことになりかねない。