過剰期待で酷使の恐れも…羽生結弦に2大会連続金の“反動”
2002年ソルトレークシティー、06年トリノの五輪2大会に出場し、羽生と同じケガに苦しんだ元女子フィギュア日本代表の村主章枝氏は日刊ゲンダイのインタビューで「骨折よりも靱帯の方が意外と“面倒くさい”んです。骨折は骨がくっつけばいいし、靱帯も切れたら手術でくっつければいいんですが、伸びちゃうと厄介。(腱が)緩くなっちゃって大変ですね。グラグラして、バランスを取りづらい。トー(つま先)をつくものは特に恐怖感がある」と明かしている。
今後の治療、リハビリ次第では羽生の右足首は安定感を欠き、4回転半どころか3回転ジャンプもままならなくなるリスクもはらんでいる。
■真央なきスケート界の“稼ぎ頭”に心配される酷使
並のスケーターであれば、第一線での競技を断念しても不思議でない状態でも、羽生に「引退」の2文字は許されない。稼ぎ頭だったバンクーバー五輪銀メダルの浅田真央がリンクを去ってからは、国際スケート連盟(ISU)と日本スケート連盟(JSF)にとって、羽生はなくてはならない存在なのだ。