平昌の熱狂で加速 東京五輪「メダル量産」ムードへの不安

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「メダル量産」の機運に流されてはいけない。

 25日に閉幕した平昌五輪。日本選手団は、金4、銀5、銅4の過去最多となる13個のメダルを獲得。スピードスケート女子500メートルの小平奈緒(31)や女子チームパシュートの高木菜那(25)、美帆(23)姉妹の金メダルの滑り、日本勢では史上初の銅メダルを手にした女子カーリングのチームプレーなどに国民は沸いた。

 山下泰裕選手団副団長が、「たすきは確実に2020年東京五輪に受け継がれた。この勢いを大事にして全力を傾けたい」と、自国開催の五輪に向けて強化への意気込みを語った通り、日本オリンピック委員会(JOC)は東京五輪で、世界3位に相当する金33個(過去最多は1964年東京と04年アテネの16個)のメダル獲得を目標に掲げている。

 それを大義名分に税金の取り分を毎年増やしている。16年度のスポーツ関連予算は02年度当初から200億円も増額され324億円となり、今年度は340億円と過去最高だ。選手強化やコーチの配置などを支援する競技力向上事業も、前年度から4億円アップし96億円まで増えた。

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