シンパは3人のみ…貴乃花親方「告発状」提出の真相と勝算

公開日: 更新日:

 しかし、それらはすべて、自身の言動を棚に上げたうえでのことだ。

 貴乃花親方はこれまで4期8年もの間、理事を務める執行部の人間だった。協会に対して言いたいこと、やりたいことがあればいくらでもできたはずだ。

 にもかかわらず、それをしなかった。理事会で解任案が出て意見を求められたときですら「別にありません」「いえ、特に」と言うだけだった。ホームページには「評議員会は、私が求めた弁明の機会を与えず」とあるが、そもそも評議員会は理事会での決議を承認する機関だ。

 理事解任が不当だと思えば、まずは理事会でその旨を訴えるべきだった。

 これまでやるべきことをやらなかったのに、理事でなくなった途端、テレビや週刊誌上で騒ぎだした。そして今回は内閣府への告発だ。代理人弁護士は理事への返り咲きを望んでいるわけではないと説明しているとはいえ、自身の正当性を主張しながら執行部批判の目的はズバリ、それなりの地位であり肩書。それも協会トップのイスで、要するに私利私欲だ。

 そもそも暴行事件の調査に非協力的な上、度重なる公式行事を欠席。昨年の冬巡業では巡業部長の任を解かれたわけでもないのに、協会からの電話を一切無視した。職務放棄は明らかで、理事解任は当然の結果だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」