粘投の松坂大輔を見殺し…貧打中日打線またも覇気なし
■相手投手攻略の意図は見えず
この日も中日打線はひどかった。唯一の得点は二回。四球と敵失でつくったチャンスから、バットで走者をかえしたのではなく、小野の暴投で得たもの。九回は無死一塁で代走・工藤が盗塁を試みるもバッテリーに見抜かれ塁間でタッチアウト。相手先発の小野に対し、狙い球を絞ることもなく、バントの構えで揺さぶるでもない。淡泊な攻撃からは、ベンチが一体となって相手投手を攻略しようとする意図は全く見えなかった。
打線は3安打1点で松坂を援護できず、中日は前日同様の1点差負け。泥沼が続く5連敗となった。
「自分のエラーで2点目を許してしまった。悔いが残る」と言った松坂は、2006年9月以来となる日本球界12年ぶりの白星は得られなかった。5回3失点(自責点2)だった前回登板の巨人戦も、打線は9安打でたった2点。次回登板は30日のDeNA戦(ナゴヤドーム)の予定だが、これではいつ勝ち星がつくか分かったもんじゃない。