ロシアW杯を制したフランスに感じた長期政権のメリット
自国開催のユーロ2016で決勝に駒を進めながら、優勝トロフィーを目前で逃して以降、今も主軸を担っている選手たちは悔しさを胸に秘めつつ、ロシアでW杯のタイトルを目指してきた。
その中で生まれた結束力は、我々の想像を超えるレベルだった。それはピッチ上でのパフォーマンスにも表れていた。
決勝T1回戦のアルゼンチン戦で見せた完璧なカウンター。準決勝のベルギー戦で見せた一糸乱れぬ芸術的な守備。決勝のクロアチア戦では、味方のミスや調子の上がらない選手を察知し、すぐに「集団としてカバーし合う」対応力も見せた。
「今日は、素晴らしい精神力を見せることができた。選手たちを誇りに思う」と試合後に話したデシャン監督は、さらに「無限の可能性を秘めた若いチーム」と語り、2年後のユーロ優勝を目指すことを公言した。
■日本の拙作な監督選びとは対照的
代表チームでもコロコロと指揮官が交代する昨今、優勝国フランスから学ぶべき点は多い。