本人否定も識者指摘 楽天アマダーの拭えぬドーピング疑惑
「野球人生でドーピング行為をしたことは一度もありません」
9日、楽天のジャフェット・アマダー(31)がドーピング違反によって6カ月の出場停止処分を科された。去る3日に右脇腹痛で抹消され、自宅謹慎処分を受けた助っ人は、球団を通じて身の潔白を訴えた。
6月13日の中日戦後に検査を受け、7月23日に利尿作用がある「クロルタリドン」と「フロセミド」が検出された。筋肉増強剤や興奮剤の使用を隠蔽するために使用されるケースが多く、禁止薬物に指定されている。同30日のNPBによるヒアリングでは、意図的な摂取を否定。8月1日にB検体での再検査をしたが、こちらも陽性反応が出た。
この助っ人は体重135キロの日本最重量選手として2016年に入団。3年目の今季は20本塁打を放っている。「ただのデブじゃない。相撲取りのような体形で筋肉も凄い」とは、チーム関係者の弁だ。
MLBでも今年5月にマリナーズのカノが「フロセミド」を使用していたことが発覚。80日間の出場停止処分が科されたものの、本人は「あくまで病気の治療のために使用していた。これまで運動能力を向上させる薬物は一度も使用したことがない」とドーピング行為自体は否定した。だが、米球界では「誰がやっているかはだいたい分かる。驚きはない」と、カノに疑いの目を向ける選手、関係者は少なくない。