7月からHR量産 西武・中村がはじく年俸増のソロバン勘定
35歳のおかわり“さん”が大活躍である。
西武の中村が4日、1点ビハインドの三回に逆転2ランを放つと、五回には貴重な追加点となる左前タイムリー。試合のなかったソフトバンクとのゲーム差を4・5に広げ、チームの首位固めに貢献した。
中村は4月に左肩を負傷し、戦線離脱。6月に一軍に合流したものの、バットはさっぱりで6月の月間打率は1割を切っていた。
それが夏の到来とともに打撃の調子は右肩上がり。7、8月だけでホームラン20本と量産態勢に入り、この日が24号だ。
30歳を過ぎてからも打球の飛距離は衰えず、もっか5年連続20本塁打以上。年俸のダウンにも歯止めをかけたいところだろう。
2013年オフに結んだ4年総額最大20億円の巨額契約は、昨季で満了。年俸4億1000万円から、1億3000万円ダウンの2億8000万円で1年契約だ。今季も前半戦はほとんど働いていないので、更なる減額は避けられない。それでも代名詞であるホームランをバンバン打ち、優勝に貢献となれば、微減、あるいは現状維持だってあり得る。西武の契約更改は野手に甘い傾向なのでなおさらだ。
一軍合流直後は8番だった打順は徐々に上がり、本塁打王6回、打点王3回の強打者は素振り後にソロバンをはじく毎日だ。