切り札は大谷翔平 エンゼルスが本拠地移転へ球場契約破棄
全米各地で二刀流争奪戦が展開されるという。
大谷翔平(24)が所属するエンゼルスの本拠地招致に多くの都市が手を挙げるとみられているからだ。
すでに球団は、カリフォルニア州アナハイム市が所有する本拠地「エンゼルスタジアム」のリース契約を破棄すると発表。2019年は同球場を使用するが、20年以降は本拠地移転の計画もあるという。
1966年開場の同球場はメジャーで4番目に古く、至る所に老朽化が目立つ。球団は自治体に対し、新球場建設を求めており、ジョン・カービノ球団社長は「将来のファンも含め、最高のサービスを提供するためにあらゆる選択肢を探ることは重要だ」とし、20年の本拠地移転を示唆した。
球団がエンゼルスタジアムからの移転をほのめかしたのは、アナハイム市よりも好条件で誘致に乗り出す都市が少なくないと踏んだからだろう。
米国内では大リーグだけでなく、プロスポーツチームの誘致に多くの自治体が関心を持っている。地元住民の雇用創出、税収増が見込めるため、ここ数年はカジノで有名なラスベガス(ネバタ州)など、プロスポーツに馴染みがなかった自治体がスタジアム建設のための予算を組むなど、大リーグを呼び込もうとする動きが活発化している。