東京五輪マラソン「5時半スタート」案に陸連顧問が猛反論

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 ――と言いますと。

マラソン運営には、主要役員約200人に、補助要員も同数かそれ以上の数が必要だ。5時半スタートなら、それだけのスタッフを3時には集合させなければならない。私が運営本部長を務めた91年世界陸上東京大会の時は、マラソンのスタートは6時。スタッフは3時半に集合し、30分の打ち合わせをした」

 ――集合といっても、その時間は鉄道も都営バスも使えません。

「役員は神宮外苑横の日本青年館の地下の講堂に雑魚寝だ。補助要員は、日体大、国士舘、中大、日大の長距離選手に担当してもらったが、都内のホテルに泊まることはできない。通常の3~5倍の料金になっていた。そこで、各大学の合宿所にバスで学生を迎えにいき、全員が日本青年館に3時半に集合。その後は運営スタッフにサンドイッチとウーロン茶を1本配り、約5キロごとの各関門(制限時刻を過ぎると閉鎖)などにバスで移動。4時少し前に到着後、1時間半以内に準備を完了した。スタート時間が早いほど、運営スタッフの移動と設置に苦労する」

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