本人は意気込むが…貴乃花は「相撲教室」で生活できるのか
ある親方は「でも、それで食っていけるかは疑問だ」と、こう話す。
「相撲教室の収入は子供からの月謝。高くても月5000円から6000円がせいぜいです。無報酬の道場も珍しくない。『あの貴乃花の指導を受けられる』となれば多少高い料金設定も可能だろうが、相撲は野球やサッカーに比べて競技人口が少ない。そもそも、相撲教室の先生は自営業のかたわら、教えている者が大半ですからね。収入という点では厳しい」
では、「講師」という形でギャラをもらい、日本全国で子供たちに相撲を教えるのはどうか。
「たしかに、関東や関西、名古屋、金沢、青森、熊本など相撲が盛んな土地なら需要はある。問題はギャラです。平成の大横綱である貴乃花のギャラは高くて当然。しかし、それだと敬遠され、頻繁に呼んでもらえなくなる。かといって安いと食べていけない」(前出の親方)
30日、貴乃花の母である藤田紀子氏は、「まずは、食べていける仕事を探してほしい」と話していたが、相撲しか知らない貴乃花にしてみれば、それが一番の難問なのだ。