マイナー校も広告塔に利用 大学の“箱根頼み”さらに拍車
東海大は4年前からチーム寮に低酸素テントを導入。高地への順応力を向上させた。
また、東海大学スポーツ医科学研究所とタッグを組んで選手の科学的なデータを収集解析。学校一丸で「箱根」に心血を注いでいる。
■“生き残りレース”は続く
大学が「箱根ドリーム」に躍起になる背景には、深刻な少子化がある。10年後には公立高が約130校減少する見通しも報じられた。人気の低い私大は定員割れも珍しくなく、スポーツによる知名度やイメージアップに必死。「箱根」が終わっても大学の“生き残りレース”は続いているのだ。
この「ドル箱大会」にあやかりたい地方大学は多い。箱根は2024年に第100回記念大会を迎える。一部では「その年は全国大会に」という声もあるが、こんなにおいしいイベントは関東の大学だけで盛り上がりたいのが関係者の本音。それにしても箱根駅伝は、「マラソンの父」こと金栗四三が選手育成のために創設した大会だったはずだが……。