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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

大坂と錦織が活躍する今こそ協会には身を切る改革が必要だ

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 テニスシーズンの幕開けを告げる全豪オープンは、大坂なおみノバク・ジョコビッチの優勝で盛り上がった。大坂は昨年の全米に続いてのメジャー連覇。21歳への期待は膨らむばかりだが、ジョコビッチは全豪7度目の優勝スピーチで、こう話していた。

「テニスは個人競技だが、チームの協力なしに成功はない。みんなの仕事に心から感謝している」

 大坂の成功はコーチのサーシャ・バインの手柄とされるが、彼単独の話ではない。辣腕マネジャーのスチュアート・ドゥグッドが練る戦略下、バインと同じくセレナ軍団から抜擢したフィジカルトレーナー、アブドゥル・シラーとのコラボが機能している。シラーはNFL経験もある肉体改造のプロだ。

 卑近な例だが、箱根駅伝で急成長を遂げた青山学院大学を思い出す。青学大の原晋監督は、プロのフィジカルトレーナーとの分業、いわばコングロマリット体制を敷いた。これすなわち“プロ化”で、親方日の丸の伝統からは生まれない発想だ。

■二重国籍が大坂の強化をスムーズに

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