相撲とは“無事これ名馬” 新大関・貴景勝ずぬけた運動神経
相撲は「無事これ名馬」の世界。稀勢の里(現荒磯親方)は右上半身のケガで一気に凋落し、大関として期待された栃ノ心も足を負傷。先場所、関脇に陥落した。
そこで気になるのが新大関の貴景勝(22)だ。昨7日は二所ノ関一門の連合稽古で、矢後、阿武咲と計10番。もろ差しを見せるなど、「基本は突き押しだけど、幅を広げられるようにしたい」と話した。
貴景勝は過去、これといったケガはない。若さや相撲の取り口もあるだろうが、何より運動神経の良さはずぬけている。角界に飛び込んだのも消去法ではなく、「相撲は不可解な判定負けがないから」という理由。小学生までは空手で鳴らしていた。立ち合いの鋭さ、反応の良さなど、土俵上でもいかんなく素質を発揮している。
不細工なケガの懸念が少ないのが、新大関の強みになりそうだ。