著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

落ちた奪三振率 阪神メッセンジャーに忍び寄る37歳の衰え

公開日: 更新日:

 これはもう、シンプルに考えて37歳という年齢からくる衰えなのだろうか? メッセは外国人投手だからわかりにくいかもしれないが、日本人投手ならメッセと同学年は巨人岩隈久志で、1学年下は西武内海哲也である。2人とも一時代を築いた投手だが、現状はすっかり盛りを過ぎた大ベテランと言って差し支えないだろう。今季のメッセがどこかおかしいのは当然のことだ。

 しかし、そんなメッセの不振を寂しく感じる虎党はいても、非難する虎党はいないだろう。なにしろ、彼にはずいぶん長く頼ってきたのだ。本来ならメッセが下降線に入る前に藤浪晋太郎がエースとして最盛期に達しているはずだったのだ。そういう世代交代がうまくいかなかっただけだ。

 最後に、この先のメッセを思う。盟友とも言える能見篤史が今やセットアッパーに転向し、貴重な働きをしていることを考えると、メッセも配置転換によって、また別の花を咲かせるかもしれない。守護神・メッセンジャー、いい響きだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動