巨人“二軍の2冠王”和田の放出で…くすぶる選手の複雑心境
「最初は三塁など内野手だったが、1年目のオフに『捕手をやれ』と言われ、一度は挑戦したものの、すぐに断念。その後、守備位置はたらい回しで、原監督に振り回された“被害者”でもあった。ただ、他球団の評価は高く、楽天で出場機会があるなら、と本人も前向きです。3年前にトレードで日本ハムへ移籍してブレークした大田や、先日、移籍した日本ハムで早々とヒーローになった宇佐見らの例があり、巨人の二軍でくすぶる選手が、こぞってトレードを直訴しそうな雰囲気があります」(球界関係者)
今季の原監督はドライな采配を貫く。宇佐見とともに日本ハムへトレードとなった吉川光は、先月5日の楽天戦でストレートの四球を与え、打者1人で降板。この時、原監督は「本来の力でないと信じたいね」と二軍行きを通告。その3週間後にトレードが発表された。
「一軍でチャンスをもらっている一軍半の若手らは、内心ドキドキしている選手もいる。吉川光の出戻りトレードは“懲罰”に映っているでしょうから」(同)
この日、巨人はDeNAに逆転負けを喫し、連勝は7でストップ。チームを出たい者、出たくない者が、複雑な心境で7月いっぱいの移籍期限を待つことになりそうだ。