大船渡“佐々木狂騒曲”大マスコミが報じないドロドロ舞台裏

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マスコミは相変わらず美談の押し売り

 佐々木や大船渡のメンバー、父兄が甲子園に行きたい気持ちを否定するわけではないが、そもそも佐々木はU18合宿の紅白戦で163キロをマークしたあと、医師から「球速に耐えられる骨、筋肉、靱帯、関節でない」と診断されている。

 ただでさえ速い球を投げる佐々木が、多くの球数を投げれば投げるほど、肩肘への負担は大きくなる。

 普段は球数制限問題に敏感なマスコミだが、盛岡四戦で160キロを投じ、194球も投げたことには頬かむり。佐々木に限っては美談になる。

 朝日新聞は7月22日付の記事で、準々決勝で佐々木が出場しなかったことを「勇気ある決断」として、球数制限の話を持ち出しながらも最後は、「思い切った決断が、大船渡の夏を長いものにするかもしれない」と締めくくっている。夏が長くなれば佐々木の投球数は多くなるわけで、これでは酷使を助長していると言われても仕方あるまい。

■飛び交う流言飛語

 グラウンド外では日々、マネジメント会社の人間が岩手に足を運び、佐々木朗希という「金の卵」を虎視眈々と狙っている。そんな中、球界ではこんな怪情報が飛び交っている。あるマネジメント会社の関係者が国保監督に、「僕は野球界に詳しい。佐々木くんの将来は任せてください」と、自ら代理人に名乗りを上げたという。

「日米のスカウトが学校を訪れて練習を視察する際、必ず受け付けをしなければならない。その決まりができたきっかけは、西海岸の某メジャー球団スカウトが、プロ関係者がアマ選手に接触してはいけないという『紳士協定』の存在を知ってか知らずか佐々木本人に直接、話しかけたからです。代理人として売り込んだマネジメント会社の関係者を含めた有象無象が何とか佐々木に取り入ろうと、今度は窓口の国保監督に攻勢をかけていると聞きました」とは、さる事情通氏だ。

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