大船渡・佐々木にU18抑えプラン 星稜・奥川に先発酷使懸念
花巻東との岩手大会決勝で登板を回避した最速163キロ右腕・大船渡(岩手)佐々木朗希(3年)の狂騒は、まだ終わらない。佐々木は29日、岩手大会の準優勝報告のため、国保監督らと大船渡市役所を訪れた。U18高校日本代表1次候補に選出されているため、今夏の韓国遠征(8月30日~)が次の舞台となる可能性が高い。
U18代表を率いる永田監督は今年4月、第1次候補による「国際大会対策合宿」を行い、紅白戦で佐々木の163キロを目の当たりにした。「日本一のその先に世界一を狙う、こちらの意図は選手たちに伝わったんじゃないか」と話していたが、世界一になるために佐々木をフル回転させるのか。
大船渡では過保護なまでに大事にされてきた。すでに日本ハムが1位指名を公言している逸材でもある。岩手大会4試合で29回を投げ、9安打2失点、7四球、51奪三振。投球数は計435球だった。4回戦で最速160キロをマークしたものの、「ぶっ壊れる可能性が高いと判断した」と国保監督が決勝の登板を回避させたほどだ。代表での起用法についてもさまざまな制約がつくのは想像に難くない。永田監督としても、勝てば甲子園の舞台で投げなかった投手を代表戦でフル回転させるわけにはいかないだろう。