カヌー&ボート会場は最もお粗末…観客席の一部は屋根なし
人気も高く競技人口も多いため、世界のアスリートから厳しい評価を受け、デザイン性をもっと発揮しなければならなかった。無骨なコンクリート階段状の観客席の一部には、日陰をつくる屋根すらない。ボート競技という伝統文化への敬意や理解がまったく足りていない結果だろう。
●アスリート目線=12点
異例の海水のボート会場ということで、選手が淡水との条件の違いを批判している。会場周辺は、臨海というよりも東京湾の沖合。強風の影響による波立ちで、水面のコンディションが大きく変化してしまう。
●周辺との融和性=11点
公共の交通インフラがまったく整備されておらず、利便性についてはまったくいいところなし。近くにコンテナを集積するコンテナヤードがあるものの、都市便益へ波及しない施設を都市のインフラ機能として輸送用地の足りない場所に計画したことは、都市計画的に矛盾している。=つづく
■総合評価=46点