開催迫ったW杯が今後の日本ラグビー界の命運を握っている
林 敏之さん(元日本代表・59歳)
29日午後2時・帝国ホテルで行われた記者会見でW杯日本大会に臨むジャパンの代表31選手の名前が読み上げられた。いよいよ近づいた桧舞台を前に第1回W杯に主将として出場した林氏が、日本ラグビーの将来像について具体的に語った。
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トップリーグのプロ化の話が具体化していますが、僕は非常に前向きに捉えています。
僕の時代には、プロという選択肢がありませんでした。午前9時から午後5時半まで仕事をしてグラウンドに移動し、午後6時半から練習でした。忙しい時は練習後に会社に戻って残業もしました。ラグビー選手とはいえ、会社員として仕事をすることで給料をもらっていました。
この日本独自の企業スポーツは、確かに異質ではありましたが、我々には、その価値観しかありませんでした。
現在はプロがオープン化してプロとアマチュアが混在していますが、プロリーグが実現すればトップリーグでプレーする選手全員がプロ選手になるわけです。見るスポーツとしてのラグビーが広まりつつある中、これは当然の流れだと思いますし、僕も現役だったらプロとして海外で挑戦していたと思います。