巨人追う2位ベイ 故障者が続々復帰予定の“うれしい誤算”
3日、炭谷銀仁朗(32)を出場選手登録した首位巨人。炭谷は8月1日の広島戦で守備中に右手人さし指を骨折し、翌2日に登録を抹消されていた。当初の予定より早い1カ月での復帰に原監督は「いいニュースですね」と喜んだ。
一方、主力に故障者が続出していた2位DeNAは、左手薬指を剥離骨折していた捕手の伊藤光、5月に右肘のクリーニング手術を受けたセットアッパーの三上が、二軍戦で実戦復帰を果たしている。冷蔵庫を殴打して右手小指を骨折した中継ぎのパットンはクライマックスシリーズ(CS)での復帰を目指してリハビリ中だが、先月9日に左手有鉤骨の摘出手術を受けた宮崎が驚異の回復を見せていると、DeNAのチーム関係者がこう言った。
「手術時は今季中の復帰が絶望視されたが、すでにバットを使った練習を再開している。想定よりかなり早く、CSより前のシーズン中に復帰できるかもしれません」
この日、巨人が敗れ、ゲーム差が3.5に縮まったDeNAにとっては朗報だ。
「炭谷の復帰も同様の効果があるかもしれないが、正捕手の伊藤が復帰すれば、投手陣全体が落ち着きます。4カ月ぶりの実戦復帰となった三上は投手陣のリーダーで、疲れが見える救援陣の救世主になり得る存在。そして、何より大きいのは、首位打者の経験があり、打線の中核を担う宮崎です。巨人戦を得意としているため、CSも含め、直接対決の切り札になりますから」(同)