G原監督 オーナー絶賛も“独裁”拍車で「短命政権」の可能性
「2003年がそうでした。就任1年目の02年に日本一になり、周囲に散々持ち上げられてから1年後、3年契約の2年目で辞任に追い込まれた年です。この年の成績は3位。阪神に独走優勝を許したとはいえ、3年契約の2年目で辞めなければならない成績ではなかった。1年目の優勝で原監督が発言力を増し、当時の三山球団代表などフロントとの対立が深まったからです」
15年の2度目の退任も似たようなものである。
「2次政権は10年間と長かった。15年に巨人の選手による野球賭博事件が発覚したことで引責的な意味合いが大きかったが、その前にも11年の清武の乱(当時のGMと原監督の対立)や12年に明るみになった自身の1億円スキャンダルなど、警告が積み重なったものとの見方もあった。長く実権を握ることで、権力が集中した原監督を誰もコントロールできなくなった球団と溝が深くなったことが原因でもあった」(前出の関係者)
来季は魔の3年契約2年目。巨人の契約年数はあってないようなものだ。今は蜜月関係でも、勝てなければバッサリやられるのが巨人。オーナーのお墨付きが原監督を暴走させ、結果として“短命”に終わる可能性もあるということだ。