世陸は暑さで棄権者続出…東京五輪はドーハの“二の舞”必至

公開日: 更新日:

 先月27日から、カタールのドーハで開催中の世界陸上。“灼熱の地”の酷暑を避けるため、女子マラソンや男子50キロ競歩は深夜スタートだったものの棄権者が続出。「ドーハの二の舞いになるんじゃないか」と不安視されるのが、来年の東京五輪だ。

 世界陸上の女子マラソンは大会初日の午後11時59分(現地時間)にスタートしたが、開始時点で気温32・7度、湿度73・3%。出場68選手のうち4割強の28人が棄権し、完走率58・8%と、優勝タイム2時間32分43秒は共に大会史上最低という過酷なレースで、日本の武冨豊コーチは「二度とこういうレースは走らせたくない。昼間にやっていたら死人が出ていたのでは」と漏らしたという。

 翌28日午後11時半(同)スタートの男子50キロ競歩でも棄権者が相次いだ。スタート時点で気温31度、湿度74%に達し、出場45選手中17人が途中で脱落。優勝した日本の鈴木雄介はレース終盤、脱水のような状態だったという。

 来年の東京五輪は「ドーハよりマシ」と楽観視する声もあるがとんでもない。気温や湿度を比べると、さらに危険と言っても過言ではないのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ