南ア戦の勝算が「モールさえ封じ込めれば攻撃4割」の根拠
トップリーグの神戸製鋼でFWコーチを務めた経験もあるプラウドフット氏は、今大会の日本の躍進に関して「開催国としてのパフォーマンスは素晴らしい」と持ち上げながらも「(プール戦最後の)スコットランドの戦い方が参考になった。(日本戦は)エキサイティングな試合になるだろうし、コーチとしても楽しみ」と、笑顔を見せる余裕があった。
過去2度(1995年、07年)のW杯優勝を誇る南アは、ニュージーランド(オールブラックス)と肩を並べる強豪だ。
■ニュージーランドメディアが教える弱点
今大会で快進撃を見せているとはいえ、格下相手の日本に対して南ア首脳陣が余裕たっぷりなのは当然だが、オールブラックスを取材するニュージーランドの地元記者は南アの弱点をこう明かした。
「FWのフィジカル、両WTBを中心にBKのスピードは世界屈指とはいえ、個人技に走る傾向にある。特にBKの攻撃は俊足WTBに頼って単調だ。オールブラックスは南アとのプール初戦で、FWが互角以上に渡り合い、両WTBに仕事をさせなかった。日本もFW戦で優位に立ち、相手BKにプレッシャーをかけ続ければ、勝機を見いだせるのではないか」