FA美馬狙う巨人が助言求める OB・大学恩師は何を話したか
「今季の巨人の先発ローテーション投手で150回以上を投げたのは、170回の山口のみ。昨年も202回の菅野と154回の山口だけだった。当然、そのしわ寄せはリリーフ陣にくるし、ひいては投手陣全体に影響する。先発投手は貯金をつくるに越したことはないが、起用するベンチからすれば、イニングを稼いでくれる先発はそれだけでありがたい。25試合に先発して150回なら1試合平均6イニング。今の野球なら十分、評価の対象になる。9年で51勝の美馬の獲得に巨人、ロッテ、ヤクルトの3球団が名乗りを上げているのもうなずけます」(高橋氏)
その美馬は11日、東京都内でロッテと初交渉に臨んだ。3年3・9億円程度の条件を提示されたとみられ、約50分の話し合いを終えた美馬は「いいチームだなと前から思っていた。本当に来てほしいという話だった」と好印象を抱いた様子。同じ日、巨人の大塚球団副代表はこの日までに美馬、鈴木とそれぞれ3度の交渉を行ったことを明かし、「あとは返事待ち」と説明した。
今季年俸6500万円の美馬に対して、ヤクルトは3年3・5億円前後の条件を提示。巨人はヤクルトとロッテ以上の札束を積んでいるともっぱらだ。まさに「FAバブル」だが、カネを出す側にもそれだけの理由があるということか。