巨人がポスティング容認も「海外FAまで9年」短縮は道険し
残る牙城は1つだ。
巨人が山口俊(32)のポスティングによるメジャー挑戦を容認。球団史上初の事例となった。これまでポスティングを認めてこなかったのは巨人とソフトバンクの2球団のみ。巨人が抜けたことで、今後はソフトバンクの動向が注目されるが、今も「メジャーに挑戦したいなら海外FA権(9年)を取ってから」という方針を変えていない。
「将来メジャーに行きたい選手はソフトバンク入りを避ける」
「ポスティングによるメジャー挑戦を直訴している千賀がかわいそう」
そんな声も上がり始め、ソフトバンクはすっかり悪者扱いだが、もともとポスティングによる海外移籍の可否は球団の権利。それがいつしか、渡米したい選手の増加で「選手の要望」に変わった。容認されたポスティングの中には、年俸の高騰で抱えきれなくなった選手を「選手の夢を応援したい」とキレイ事を言って“売却”してきた球団もある。
一方で、早く海を渡りたいという選手は増えつつある。ならば、選手会として海外FAの短縮を要求するのが筋というもの。2014年オフには短縮を求める声が上がったものの、それ以降は大きな動きがない。現在も日本プロ野球選手会は短縮や変更に向けた動きを見せているのか。森事務局長はこう話す。